[オレオレ詐欺編]
※オレオレ詐欺を検討中の方は安易に伊豆で犯行に及ぶと命を落とさないまでも、痛い目を食らうかも知れません。ご注意下さい。
就職難で就職先が決まらずオレオレ詐欺に手を染めた青年がいました。
駅に設置された電話BOXに入るなり、昔から居そうな名前の相手を見つけました。
電話BOXからターゲット宅までの距離は2キロとなく、徒歩で行ける距離でした。
青年は公衆電話から外国人の振りをして電話を掛け、老人が出たことから犯行を決意しました。
ターゲット宅まではテクで行き、老人は70代の様に見えたので息子を装い再度電話を掛け、ネットに出回っている手口をマニュアルとして悪用することで200万円を用意すると約束をこぎ着けました。
青年はこれ程簡単にカモが見つかるとは思ってもいなかったようです。
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明くる日、ターゲット宅にどら息子ならぬどら孫を装い訪問すると中から「入ってくれ」と言われました。
「お爺ちゃんお久しぶりで〜す。孫の三太郎です。おとっつぁんに言われて(ry」等と思ってもない事を言いながら玄関に入った所で猟銃で仕留められてしまいました。
「ワシにお主のようなバカ孫はおらんわい・・。息子は海外じゃ!」
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玄関は一面ビニールシートできれいに養生されており、血飛沫対策は万全のようでした。
周りには畑が広がり、人通りはもちろんありません。
裏山から銃声を聞いた猪や鹿は一目散に山奥へ逃げ帰ってしまいました。
辺りには遠くの小学校からのチャイムの鳴る音が地味に響き渡り、暫くすると自衛隊機が猛スピードで低空を過ぎ去って行きました。
老人は何事もなかったかのように一輪車に青年の亡骸を乗せるなり、裏山の奥地に遺棄してしまいました。
帰り際に老人は「人畜は数匹仕留めたが、鹿や猪を含めると何匹仕留めたかわからんわい・・。歳かのう・・。」等と言いながら奥地を去って行きました。
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それから数ヶ月が経過し、ターゲット宅から更に数キロ離れた近隣の住人が山菜採りに裏山に入り行方不明になったそうです。
地元消防団の活躍により行方不明者は無事に発見されました。
しかし、それだけでは終わりませんでした。消防団の別の班がオレオレ君の白骨死体を発見しました。
後に有害鳥獣駆除時の流れ弾で仕留められたハイカーとして処理されたそうです。
・・・THE END